枕の上で夢に溺れて

極上の寝具で眠りたい

夢と睡眠と友達の友達

 眠ると大抵、夢を見る。

 というのは、間違った認識であるらしく、夢は眠れば必ず見ているものなんだとか。夢を見ていたかどうかではなく、目が覚めたときに夢を見ていた記憶があるかないか、自覚があるかないかの違いなんだそう。ざっくり言えば、眠りが浅いときに夢を見ていることへの自覚が生まれたり、起きた後しっかりそのことを覚えていたりする、みたいなものらしい。

 人生に1度か2度だけ、一瞬目を瞑っただけのような睡眠だったことがあった。まるで魔法みたいだった。長めの瞬きをしたような感覚のまま、目を開けたら朝になっていた。よっぽど快眠だったのかもしれないけれど、ものすごく損をしたような気分になった。

 

 今日見た夢は、父親が死んだ夢だった。最近、もしも家族が死んでも自分は泣けるだろうか、悲しめるだろうか、と物凄く不安になることが多かったのだけど、この夢を見てはっきりと分かった。こんなに悲しいことがあるんだと思った。

 夢の中で、しばらく長い間泣き続けていた。いつしか父親の幻覚を見るようになり「お父さんが帰ってきた」とうわ言を言うようになってしまい、しまいには精神内科に通うようになっていた。

 

 昔から、友達の友達から「あなたの話をよく聞いてます」と言われることがとても多い。僕の友達は、自分の友達に僕の話をする人が多い。

 「いやお前の彼女と会ったことないし、初対面のヤツいたらさすがにお互い気まずいだろ」「いや大丈夫だって、お前の話はよくしてるし、会ってみたいって言ってるし」みたいな会話が、今まで割とよくあった。

 

 しかし「自分のことを友達伝いでよく知ってる」という絶好の条件があるにも関わらず、いざ友達越しではなく関わろうとすると「いや直接関わるのはちょっと…」みたいな態度を取られてしまいがちなのだ。え、ちょ、あれ、今どこで間違えたっけ。ど、どうすればいい。ん?え、あ、待ってリセットリセット、とりあえず前回のセープポイントからやり直すか…

 

 「友達止まり」どころか、友達にもなれない人が多い。ぼくのことは「友達越しの観察対象」でしかないのだろうか。

 

 Twitterで例えるならば、相互フォローである「私の友達」さんは、ぼくのツイートをRTしてくれていて、「私の友達」さんと相互フォロー関係にある「友達の友達」さんは、自身のTLに流れてきたぼくのツイートをいつも読んでくれているんだけど、ぼくをフォローすることはない、みたいな状況なのだろうか。

 そう考えると、大しておかしなことはないな。しかしぼくは友達が少ない。フォロワーも少ない。友達を増やしたい。フォロワーも増やしたい。なのに「友達の友達」や「まだ友達でない人」との友達のなり方が分からない。

  

 どうすればいい。

 ぼくと友達になってください。