枕の上で夢に溺れて

極上の寝具で眠りたい

最新のバージョンにアップデート

 最近、自宅のパソコンのOSを最新のWindows10にアップデートした。

 しかし今まで使っていたWi-FiアダプタがどうやらWin10非対応だったらしく、一切Wi-Fiに繋がらなくなった。うんともすんとも言わなくなってしまったのだ。あっさり自宅のWi-Fiが死んでしまった。いとも簡単にだ。

 殺したのは私だ。そうだよ、私が殺したんだ。なんだよ、責めるならいくらでも責めればいいさ。もういっそWi-Fiを殺してぼくも死ぬんだ。だってそれしか方法がないもの。

 

 という話をするつもりだったのに、突然Wi-Fiが生き返った。何事もなく繋がるようになったのだ。どういうことだよ。何故繋がってんだ。お前非対応なんじゃなかったのか。いや、いいんだよ、繋がるんだったら。でもなんかこえーよ。大丈夫か、お前無理してないか。しんどかったらしんどいって言ってくれていいんだからな。

 

 昨日は母親の誕生日だった。

 思えば母はもう、ぼくの約3倍の歳月を生きてきたのだ。想像もつかない。ぼくのこれまでの歳月をあと2回ほど経験して、ようやく現在の母の年齢になるのだ。そう考えるとぼくなんてまだまだなんだと思わざるを得ない。途方もない。

 母曰く、この年齢になると、何事も風のように通り過ぎていくのだという。1年なんてあっという間に終わってしまうし、1週間なんて、もはや"瞬間"なのだという。さらに母は体も丈夫ではなく一度大きな病気を患ったりしたこともあって、なかなか思うようにはいかないのだ。

 

 母はよくぼくらを「うらやましい」と表現する。あらゆる物事が追い付かなくなってしまったいま、やりたいことがなんでもできるこれからの世代がうらやましいのだという。時々「もう手遅れだ」と思ってしまうのも、母からしたら贅沢で腹立たしいことなんだろうな。

 

 これからなんでも始められる。言い訳をしている場合ではない。手遅れなもんか、先に始めている人がいようとも、遅いなんてことはない。

 人生って思っているよりも案外自由なのかもしれない。いつからでも新しいことを始められるし、なんでもやり直せるのかもしれない。パソコンに続いて、ぼくも最新のバージョンにアップデートをしよう。最新のアップデートに更新だ。新しいアップデートは、生き生きとしたバージョン!

 

 ぼくなんて本来☆1の評価つけられても仕方のない人間なのに、ずっと☆4あたりの評価をしてくれている。長い間めちゃくちゃ課金して育成してくれたのに、これまでろくなアップデートが無かったのに、それでも☆4の評価をしてくれている。一世一代のガチャだったのにだ。本当にありがとう。誕生日おめでとう。

 SSRにはなれないかもしれないけれど、いつかRぐらいにはなるからね。